【中学生諸君へ】高専って何?現役高専生が教える!高専のイロイロ!#1

こんにちは。このページを見ている、という事はおそらく「高専ってどんなところ?」「高専についてもっと知りたい!」「僕・私は高専を受ける!」という人たちであると私は(勝手に)思っています。
あ、申し遅れました。私は現在、高専に在学しています。久凪なぎとといいます。
では、さっそく…….
高専とは?
高専とは、工業高等専門学校の略です。
5年制で(皆さんがよく知ってる高校は3年制)、ほかの普通高校とは違い、「一般教養科目(国数社理英+α)」に加えて「専門科目(学べる科目は各高専のカリキュラムによる)」を学べる教育機関で、卒業すると「準学士」という称号が与えられます。
皆さんに周知しておきたいこととしましては、
「高校と高専は、まったくの別物である」
という点ですね。
高専と高校の違い
高校は、中学校と同じ「中等教育機関」に属しており、高専は、大学と同じ「高等教育機関」に属します。
ほかには、先述の通り「五年制である」こと、「赤点は60点未満」
という感じですね。
ちなみに、高校では卒業すると「高卒認定」が受けられる、というのは皆さんも知っているんじゃないかなと思います。高専でも、「高専三年生を修了」すると同じく受けることが可能です。
ちなみに、「赤点が60点未満」というのは、定期試験での赤点ラインもそうなのですが、「前期・後期・学年末評定(100点満点)」も対象なのです。
前期・後期・学年末評定って?
中学生の皆さんは、成績表が各学期末に帰ってきますよね?あのシステムのことです。
高専では、各科目ごとに「課題評定割合」「試験評定割合」が設定されていて(そのほかも科目によっては存在する)、ざっくりですが、オーソドックスな割合で例えるとこんな感じです。
「試験評定割合=60・課題評定割合=40」の時、試験で満点を取っても評定では最大60点までしか取れない。課題をしっかり出していると最大40点を取ることが可能。=合計100点
当然、課題を全く出していないと課題評定がもらえませんので0点です。どんなに試験を頑張っても最大60点です。高専生活において、課題の提出は最も優先すべき事項に入ります。課題を出していれば、上記の場合では残り試験評定20点分頑張れば、単位を落とすことはないです。
注意していただきたいのは、試験で取った点数=試験評定ではないことです。評定の計算方法は、弊学だと
試験の点数x実施回数(再試験含めず)x試験評定割合(相対度数)+課題の点数(全部出していれば100)x課題評定割合(相対度数)=現時点での科目における評定の点数
で求まります。私のクラスメイトの中には課題を全く出さない「おばかさん」がいます。なんだかんだで今のところ生きてますが、あの人はそのうち留年します。それくらい大事です。
※「留年怖い」のはわかります。ですが、万が一単位を落とした場合は春休みを犠牲にして補講を受けることで単位を落とさなかったことに(理論上は)できる制度があるので、お世話になりましょう。60点に近ければ近いほど、単位回収の難易度は下がる傾向にあります。さっさと終わらせて春休みを満喫しましょう。
高専病って何???
成績の話でちょっと頭がおかしくなってくるんじゃないかなと思います。話をかえますね。
皆さんは高専病ってご存じですか?
あ、ご存じない?!
説明しましょう。
高専病とは
女子学生の入学者数が極端に少ないが為に、主に男性が女性全員がとてもかわいく見えてしまう現象であり、女性に対する様々な耐性を場合によっては失うこともある。これが「まるで高専独特の病気みたいだ」という事で、このような現象を「高専病」と呼ばれるようになった。
というように、学年が上がるにつれ、この高専病は進行していく傾向にあります。(あくまで「病」は比喩表現に過ぎないので、精神疾患ではありません。)
高専に入る男子は、たまには女の子と一緒になって女慣れしてくださいね。ボソッ
就職活動/大学編入
先ほどには書かなかったのですが、もう一つ高専の特徴として、「卒業後、就職する人の割合が多い」というのもありますね。
高専から就職する場合、大学を出てから就職するよりも2年、早く就職できます。大企業への就職も可能です。
私はまだ就活はしていません。ですが、話に聞くと「高校生が大学受験の時期になって、少し置いて行かれているような感覚になるが、四年生になって急に就職やら編入やらとかの話になって焦る」らしいです。
私の周りでは、「まだなにもやりたいことがない」と言う人もちらほら。私個人の意見ですが、ある程度の方向性が決まっていれば、後は時間がやりたい事を見つけてくれるんじゃないかなと思います。
高専での五年間は、長いようで実はそうではないです。私も、あっという間に1年がおわり、時の流れを感じました。就職を選ぶのなら、「五年間でなんでもいいので何かやった事を面接用にいくつか用意しておくと良い」と先輩が話していた事を覚えています。
編入しないのなら、編入試験の勉強をせず、就活での面接に備えて何か新しい事にチャレンジしてみる事を個人的におすすめします。高校では、2年生からはもう受験の事を考え始めると聞きます。高専は五年間ですので、その分だけ新しい事をやってみる心の余裕が生まれると思います。
就職面接は、何も成績だけで採用不採用が決まるわけではありません。その人が五年間をどのように過ごしたのかを、面接官は高専生に聞くと思います。さらに深掘りして、「そこから何を学んだのか」「それをどのように生かしたか」など聞かれると思うので(わからないけど)、なるべくやるのならしっかり目にやっておいたほうが良いと個人的には思います。
っと、アツく語りすぎましたかね笑
受験について
高専に合格するルートは2つありますね。
1.一般受験で合格
2.推薦受験で合格
私は一般受験で合格しました。
「どんな勉強をしたの?」と疑問を持つと思います。
ご説明しましょう!私は極めて普通の、公立高校の受験対策をしていました。私が通っていた塾では、模擬テストなどを実施していました。もちろん公立高校受験を前提に作られた予想問題です。
私は、「高専の一般受験に特化した対策」を全くしていなかったのです。(自慢でもなんでもない)なので、あまり参考にはならないかな…
私の場合は、数学がとても点数が取りにくく、英語が他の人に比べて異常にできていた、と言う比較的異常な人種です。自己採点では、もう数学の分を英語で挽回していたも同然であったので、こんなのを「参考にしろ」って言われてもそりゃあ再現性もくそもありませんよね。
逆に、これは「諦めなければ奇跡は起こり得る」と言う証明にもなるのではないでしょうか。
まあ、以上の理由で、他の高専生から「おまいらの高専受験対策を教えろや!」って言うノリで対策を聞いてこようと思いますので、記事にできるレベルまで回答を得られたら、高専受験対策の記事を作りますね。
今回は以上です。それではっ!
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